アパレル/ファッションデザイナーって何?

アパレル/ファッションデザイナーって何?

私自身、素人からアパレルブランドを立ち上げるに際し
日々、デザイナーってなんだろう・・と問いかけ続けてきました。

私の中で、現段階で一番しっくりきていることは
「世界観をクリエイティブで表現すること」です。

「デザイナー」という職業全体に言えることで、もはや、クリエイティブに関わる人全員にも言えるかもしれません。

アパレル・ファッションデザイナーはファッションのコーディネートやアイテムに落とし込み、世界観を表現します。

私自身YUUGAの被写体でもあるので、モデルの観点で言うと、そのブランドの世界観を、表情やポージングで表現します。

ただ、「デザイナー」が何をするのか、については各ブランドさんの規模(費用や人数)によって様々だと思っています。

大規模な企業ブランドのデザイナーさん、他の個人ブランドのデザイナーさん、それぞれ、私がやっていることは全然違うかもしれません。
私/YUUGAではこれをやっている。という内容をお伝えすることで「デザイナーって何するの?」と思っている方へ
「こんな考え方もある」と思っていただけたら幸いです。

「アパレルブランドを立ち上げたい!」と考えている方々は特に、自分で作りたい洋服を作るという工程のイメージできている方がほとんどなので、主にそれ以外の箇所について、お伝えできればと思います。

 

やれることは全部やる

私がやっていることは以下のようなことです。
  • 世界観の理解(インプット)
  • 洋服への落とし込み(アウトプット)
  • 発信・販売(フィードバック)


「全部じゃん!」と思いましたか?・・・そうです。
自分が一番理解して、自分が一番、発信力も販売力もなくてはなりません。
デザイナーは、ブランドの顔でもありますので
1番である必要があります。
私の性格上、また、人生の中では
大体、副キャプテンや補佐的なことが多いので…笑
自分と戦いながら、やっています。

世界観の理解、洋服への落とし込み、発信・販売は、
それぞれ、インプット・アウトプット・フィードバック と言い換えることができると思っています。
発信はある意味アウトプットなのですが、正確には、お客様との「タッチポイント」です。
その結果として「フィードバック」を得ると言う意味でフィードバックに言い換えてみました。

基本的には、私たちが作りたいものを作っていますが
ブランドの夢としては、作るだけではなくその先にあります。
街ゆく人が、私の知らないところでYUUGAを着て
素敵な日を過ごしてくれることが理想です。

そのためには、独りよがりのものは作れません。
一方で、一般消費者の方々に合わせる必要もなく
ブランドとして譲れないことを守り
可能なところは吸収し、改善していく必要もあります。

自分たちの表現したい世界観をよく理解して
どこまでなら許容できるのか、絶対に譲れないものは何か。
どのようなお客様に届けたいのか。
こういったことも考えます。
商売的・マーケティング的な観点と、自分たちのプライドのようなところのせめぎ合いです。

インプット・アウトプットを通して洋服を作って、
販売してみた時のフィードバックを持って、再度インプット・アウトプットを繰り返す。
そのため、全部やる必要があります。ブランド運営の観点でも、洋服のデザインの観点も両方です。
超大規模で、人数もお金もあったら、自分で販売しなくても良いかもしれませんが
直にお客様と会話をして取り込むことは、非常に重要です。

ありがたいことに、「すごく気に入って、購入したいけど、サイズが合わない」
というお客様が実際にいて、それが何人も現れました。
私たちは、YUUGAとしての"規定のサイズ"はありますが、心から気に入ってくれた方々に対応したいと考え、パーソナルオーダーのサービスも開始しました。
YUUGAの世界観を壊さずに対応できる範囲で、お客様にもご納得いただけるサービスを展開できたと思います。
これは自分で販売してみないと、気づけなかったことです。

 

言わなくても分かる は辞める。

「デザイナー」と言えば?と聞かれると
クリスチャンディオール、マルタンマルジェラ、川久保玲、山本耀司、
他にもたくさんのデザイナーさんが思い浮かびます。

私は当初、「デザイナーは寡黙で、洋服も別に説明しなくても見ればわかるし
説明しすぎると、なんだかかっこよくない」と思っていました。

ただ、先ほど挙げたビッグデザイナーやブランドについては、たとえデザイナーが寡黙だったりブランドに説明がなくても「他の人があの人/ブランドがすごい」と言っているものがたくさんあって、
それまで「積み上げてきた功績がある」から成り立っているので、、

何にもない私たちが黙っているだけで
知ってくれることも
いいなと思ってくれることも
売れることも、ないわけです。

私たちの場合は金額だけで見ると高価格帯で
小さくないお買い物ですので、
お客様にご納得いただけるよう
「言わなくても分かる」の考えは辞め、
(もちろんみただけでカッコいい!と惚れてご購入くださる方もいらっしゃいますが!)
なるべく分かりやすい説明ができるように、日々考えるようにしています。
このブログもそのうちの一つとして始めました。

皆様に少しでも、ブランドの思いが届くと嬉しいです。

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Hanae

YUUGA デザイナー
毎週土曜19時 YUUGAに関する情報をYoutubeにて発信中。最新情報はInstagramをご覧ください。

Noriki

YUUGA ディレクター
毎週日曜 19時よりYouTubeにてYUUGAを立ち上げた経験を元に発信中。最新情報はInstagramをご覧ください。