こんにちは、YUUGAデザイナーのHanaeです。
YUUGAでは「街で着用できるドレス」をコンセプトに、ドレスを中心とした商品展開を行っています。
今回は、「なぜこの時代にドレスをやっているのか」というテーマでお話ししたいと思います。
2024/8/10に公開したYoutube動画を元に本記事を掲載しています。
動画はこちらをご覧ください。
YUUGAは2021年9月にブランドを立ち上げましたが、ブランドの構想自体は2020年頃から始まっていました。
多くの方から「なぜこのタイミングでドレス(スタイル)を選んだのか」という質問をいただくことがあります。
2020年の当時、カジュアルなアイテムが流行していて、オーバーサイズの服は特に人気でした。
その流れとは対照的に、私たちが「ドレス」というカテゴリーに焦点を当てていて、トレンドに反していることが、皆さんにとっては「なぜ?」と疑問に思ったのだと思います。
私たちがドレスを選んだ理由は、シンプルですが大きく分けて2つあります。
理由1:好きだから
私自身、多くのファッションブランドやアイテムを見てきましたが、その中でも特に心惹かれたのが「ドレス」でした。
特に影響を受けたブランドには、サンローランやディオール、バレンシアガなどがあり、また、メンズの要素が多いラルディーニにも感銘を受けました。
日本の皇室やイギリスの王室のファッションスタイルも素敵だなと感じていて、良くスナップを見ていました。
YUUGAのお洋服を手に取ったり、ご試着いただいたお客様からも「ロイヤルファミリーみたいだね」とおっしゃっていただくことがあり、私がそれらのスタイルに影響を受けているからいただいた言葉だと思います。
理由2:長く着用していただきたいから
ブランドを立ち上げる際には、一時的なトレンドに左右されることなく、長く愛用していただけるものを作りたいと思いました。流行り廃りや年齢を重ねたときにすぐに着られなくなってしまうような服ではなく、どんな時でも、年齢を重ねても着られるような服を作りたいと考えました。
私自身も年齢を重ねる中で、カジュアルなアイテムやオーバーサイズの服よりも、しっかりと作り込まれた、体にフィットする「ドレス」の方がしっくりくるようになりました。
今思えば、私の祖母が着ていた服の影響もあるのかもしれません。
祖母は自分の体に合わせて作ったであろう、50着以上のオーダーメイドの服を持っていて、そのほとんどがセットアップやワンピース(ドレス)でした。
YUUGAのパタンナーに見てもらった際に「これは(手が込んでいて)工場が嫌がるね」と言われたことがあり、祖母は本当にそのようなドレスが好きだったのだろうと思います。
祖母がそういう服を着ていたのを見ていたので、自分が歳をとって"おばあちゃん"になった時に、「将来、祖母と同じような服を着ているのかも」と、無意識のうちに擦り込まれていて、私に影響を与えていたのだと思います。
流行は巡っていくもの
2020年頃、カジュアルやオーバーサイズのトレンドが背景にありながら、私たちのブランドは「ドレス」を選びました。2023年頃「クワイエット・ラグジュアリー」という新たなトレンドが登場し、YUUGAの世界観と非常に相性が良く、結果的に私たちの目指しているスタイルがまさにトレンドになってきました。
流行というのはぐるぐると巡っていき、またこのクワイエット・ラグジュアリーは去っていくものと思いますが、私たちは変わらず、このスタイルを貫きたいと考えています。
YUUGAのアイテムは、「流行り廃りや年齢に関係なく、長くご着用いただけるもの」だと思っています。
実際に、YUUGAのお客様の中には20代の方から、70代・80代の方まで幅広い年齢層の方々にご購入いただいています。
例えば、フラッグシップアイテムである「イザベラ」は、30〜40代の方や、80代ぐらいの方にもご購入いただいたことがあり、まさに「長くご着用いただける」ということを体現しています。
「なぜこの時代にドレスをやっているのか」というテーマで、2つのシンプルな理由をお伝えしました。
これからも、YUUGAについて、また私自身の考えについて、さまざまな形でお伝えしていけたらと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。